わからないまま仕事を進めてしまう社員 

お久しぶりの更新です。
転職しようとしたりとか、いろいろ考えて撤回したりとか
いろいろなことをしていました。

今回のテーマは「わからないまま仕事を進めてしまう社員」。
最近自分の部署に入ってきた社員を見ていると
自分の若いころのことを思い出すことがあって・・・。

最近、自分の部署で人事異動があり、他部署から移動してきたKさん。
入社3年目。やる気もあってしっかりしているという触れ込み。
でも、自分の部署はちょっとしたスキルが必要な部署なのだけれど、
ぜんぜん違う部署から入ってきたので、いろいろ勉強して、
慣れるまでしばらく時間がかかるだろうな・・・と思っていた。

しばらくは別の社員が教育係、ということで、
あまり余計な口は出さずに様子を見ていた。

異動してしばらくは落ち着くまで、任せられる仕事も少ないし、
気づかれもあるだろうから、ということで、早めに帰らせることにしている。
というよりも最初のうちは勉強しないといけないことがいろいろあって
時間を取ってあげないと、空回りしがちなので。

で、2ヶ月ほどしてから、上司に声をかけられた。
「あの子、ぜんぜん成長していないみたいなんだけれど、
そろそろ戦力として考えたいんだけれど、うまくいっていないみたいで・・・
ちょっと見てやってくれない?」

そこで教育係の同僚とバトンタッチ。
成長度合いを見ようと、いくつか小さい書類作成の仕事を与え、
一緒にやってみる。
「これで、わかるところまで進めてもらって、細かいことでも何かあれば
相談してくれるかな?」
「わかりました!」と返事はよかったのだけれど、
1日経って、まったく相談してこないので気になり、声をかけた。

「今までできたところを見せてくれるかな?」
「あ、ここまでです。」
見てみてびっくり。わからないままで無理に進めているので
勘違いや誤りがたくさんあって、このままやっていたら
本来1日あれば終わるはずなのに、何日経っても終わらないだろう。
「ここはどうしたの?」
「あ、わからなかったので、とりあえずそのままにしておきました!」
「でも、ここがわからないから、この後もずっと間違えちゃってるよ。
あとここ、こういう風に進めたいんだったら資料があるからそれを使って。」
「そうだったんですか!知らなかったので、ずっと調べてました!
ありがとうございました!」
「また何かあったら教えてね」

ということを何回か繰り返していくうちにだんだん状況が見えてきた。
このKさん、わからないまま無理に自分なりに調べて進めようとしてしまうため
まったく仕事のスキルや段取りを周囲から吸収できずに
「落ちこぼれて」しまっていたのだ。
言い換えると「空回り」。前の教育係も「相談してこない」と
悩んでいたけれど、そうか、それが原因か。

それからは一つ一つ、細かく仕事を分けて、それぞれに締め切りを設けて
「ここで相談してね」と決めて、一つひとつ進めるようにしていった。
もともとまじめな人間なので、やり方がわかってしまえば吸収するのははやい。
さらに出張に二人で行く機会があったので、自分が今の仕事をするように
なったころの話をしてみたところ、さらに状況がわかってきた。

筆者「この部分を調べるの、大変だよね。私もこの部分でつまづいて・・・」
Kさん「あ、そうなんですよ。ぜんぜんわからなくて。皆さん忙しそうだし
早く一人前にならなくちゃって思って、聞くのも申し訳ないし、
でもぜんぜんわからなくてどうしたらいいのか・・・」

そうか、まじめさが原因だったんだ。
聞いていて胸が痛くなった。
こんな状況で2ヶ月苦しんでいたのか。

筆者「でもね。聞いてくれないと、わからないということもわからないし、
今のうちはとにかく一からやりなおすつもりでいかないとね。
後、私はそうだったんだけれど、基礎的な知識を少しずつ身につけていったほうが
いいと思う。私が最初使った書籍を何冊か貸すから、読んでごらん。」
Kさん「わかりました!なんだかほっとしました。」

それからはKさん、見違えるように質問するようになった。
聞かれると周囲の同僚も、気にしていた人ばかりなので
「ここはこうしたほうがいいよ」「ちょっと見せてごらん」など、
聞かれたこと以上のことを教えてくれる。
みるみるうちに成長していくのがわかった。
そして何とか半人前・・・といえる位にまでいくことができた。

新人として入ると、きちんとした会社だったら、仕事の基礎の基礎から
教えてくれ、そこから積み上げていくので、コツコツやっていれば
大きな壁にぶつかることは少ないと思う。
そして自分が「ある程度慣れたな」「できるようになったな」と
思うころにまったく違う部署に異動になるケースがある。
自分自身もそうだったが、これってけっこうつらい。

相手の部署では、ある程度の常識は身につけていると思っている。
けれど、最初の部署では「新人」からスタートしているので
自分の部署の常識しか身についていないんですね。
だから、新しい部署の常識に触れたとき「新人じゃないんだから」という意識で
細かいことで人に相談することができず、一人でつまづいてしまうことがあるだろう。
でも、それでは成長することができない。
「こんなことも知らないの?」といわれることもあるかもしれないけれど
「はい。すみません。知らないんです。教えてください!」と、
はっきり言ってしまえば、いじめでもなければきちんと対応してくれるだろう。
聞くことを怖がっていると、成長できなくなるから。

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